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☆幸せのかたち☆   

2010年 08月 05日

もう、かれこれ9年続けているのですが、
毎月一日(ついたち)には、我が師『北川八郎先生』に会いに行ってます。

尊敬する人に逢うということは、とても尊いことです。


荒んだ心を沈める誠心。

生きていく方向の修正。

おごりを退ける心の浄化。


ボクのmy ルールなのです。

このあいだ、8月1日も行って来ました。

いつも、おだやかで透明の師。

「久保くん、先日、こんな素晴らしいお便りが着たんですよ」

ある関東の老夫婦の方からの手紙と大きな箱に詰められた
一円玉と五円玉(数万円分)が届いたそうです。。。


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 私は、北川先生のことをある雑誌の記事[徳のレンガを積む]で読んで、
 感銘を受け、先生をお慕いしているものです。
 その後先生の著書を愛読しています。
 少しだけ、私の話しをさせてください。。。

 私と主人は、共に戦争で両親を亡くし、天涯孤独の似た者同士。
 親戚も一人もなく、幼少のころから、お互い寂しく、貧しく育ちました。
 結婚後は、主人が土木作業員を一生懸命してくれ、貧しいながら、
 慎ましく幸せな日々をおくることができました。
 子宝に恵まれ、優しい主人に支えられ、今日に至っています。
 家族みんな、健康だけがとりえで、裕福とはとても言えませんでしたが、
 明るく笑顔が絶えない毎日でした。

 そんな中、子供達も一人立ちしたある日、事情があって
 住まいを変わらなくてはいけなくなり、不動産屋さんに行きました。
 私達家族は、結婚して40数年、借家住まいで、
 『夫婦二人、このまま死ぬまで借家暮らしだね。。。』と、
 また、借家を探してもらうことにしました。
 その不動産屋さんで、借家を探してもらっているときに、
 たまたま出くわした方が、古家を手放されるとのことで、
 借家でなく、その方の古家を譲っていただけることになったのです。
 田舎で小さな小さな古家ですが、小さな庭もあり、その庭には柿の木もあり、
 季節の花々も咲いており、とっても気に入ってます。
 60歳半ばを過ぎて、自分達の持ち家がもてるなんて、夢のような幸せです。
 主人と二人、この歳になるまで無我夢中で働き、生きてきました。

 子供達には、ふびんな思いばかりさせ、
 家族旅行も一度も連れて行ってあげれませんでした。

 主人は、家族のために働きづめで、さぞ野外の力仕事は老体にひびいたことでしょう。
 でも神様は、最後の最後に微笑んでくださいました。
 主人と二人、庭の柿の木を眺め、感謝の余生を過ごしています。

 私達家族は、何一つ人のお役に立てれず、生きてきましたので、
 北川先生の言われるように、少しでも、徳のレンガを積みたいと思い、
 コツコツと一円玉と五円玉を貯めましたので、誰かのために使って頂ければ幸いと思い、
 手紙と共に送らせていただきます。。。
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なんと、美しい生き方なんでしょうか。。。

ボクは、この手紙を聞きながら、泣きました。
とめどなく涙が流れ。。。

家族のために、真っ黒になり、体のかぎり、働ききったご主人。

その苦楽を共にし、生き抜いてきた奥様。

家族旅行を一度も行かずとも、真っ直ぐ育った子供さん達。

小さな小さな幸せを心から感謝され、苦労に苦労を重ね、
神様の微笑みを手にされ、なお、人の役に立ちたいという慈愛。

素晴らしすぎて、美しすぎて。。。

我が師北川先生が、

「久保くん、素晴らしく尊い人は、いるものですね。
 ボク達も少しでも、近づけるように、生きていこうね。。。」

「人の価値・優劣は、損か得かでなく、また、正しいか、間違っているかでもなく、
 美しいかどうかなんだね~」

「お互い今世は、共に美しい生き方をしようね。。。」

言葉が、見当たらない心境です。

今日もまた、心がすっかり清められ、洗い流され、ピカピカになりました。

明日から、優しく、美しく歩んでいきます。

ん~ん~美しく。。。できるかなぁ。。。

ん~美しく。。。かぁ。。。

ん~頑張ります。

by bagzy | 2010-08-05 20:41

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