2010年 04月 17日 ( 1 )   

☆人間みな兄弟~夜がくる~☆   

2010年 04月 17日

サントリーオールドのCMで流れてくるあの曲。
サイラス・モズレーが歌う。
あれは、小林亜星が作詞作曲された名曲『人間みな兄弟~夜がくる~』

その懐かしいメロディーが、店内に心地よく流れ、
カウンターには眩しいほどの真っ白なシャツに小ぶりな蝶ネクタイで
笑顔が素敵な老バーテンダーさんがお二人。
そのお二人の名は、露口貴雄さんと朝子さん(ご夫婦)。

あの伝説のBAR(バー)、日本で最も歴史のある『サントリーバー露口』の創業者であり、
なんと現役のバーテンダー。
創業1959年!!
なんと51年間、悠々と光り輝いている。
四国松山のネオン街でひっそりとして、それでいて稟(りん)とした老舗。

ボクはカウンターに座り、店内を見回した。
哀愁を感じる置物やプレートやグラス達。。。

その中でも圧巻は、カウンターテーブル。
貴雄さんの前あたり、お酒を作るためにグラスを置く辺りが歪んでいる
(削りとられたようにへこんでいる)

「ここだけ、なんでへこんでるんですか?」

と聞くと。。。

「51年間ハイボールをつくり続けていたら、少しずつ歪んでしまったんです」

笑顔でサラリと。。。

51年間毎日、この場所に立ち続け、何杯も何杯もハイボールをつくり
生き抜いて来られたんだなぁ~
おごることなく、淡々と。。。

ん~感動!!
ボクが生まれる前から、一つの事に心を込めて来られたのかと思うと。。。

ふと、福沢諭吉先生の心訓七訓の言葉を思い出しました。

『世の中で一番楽しく立派なことは、一生を貫く仕事をもつことである』

思わずボクは、

「ハイボール下さい!!いや、いただけますか!!」

51年前から、ずっと変わらない同じグラスにハイボール!

何を売るかではなく、どんな心で売るかなんだなぁ~

日本一の魂のハイボールの味は、最高でした。

いい音楽と、いい場所と、いいお酒と、そして善き友達(スミレの芳野君とアミーゴ多田さん)と
至福のひとときでした。

貴雄さんが、

「Jazz(ジャズ)は、お好き?」

「そんなに詳しくないんですが、好きです。特に若い時にアメリカにいたころがあり、
寂しさと貧しさを紛らわせてくれたんで…
ヘレン・メリルの[ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ]なんか、好きです。」

「あ~そぉ~。ヘレンメリルは、何度か飲みに来たことあるんですよ~
 そこの席に座って、唄も歌ってくれたんですよ~」

「え~ヘレンメリルが!?ここで歌った。。。」

ヘレンメリルだけじゃなく、数え切れないほどの奇才賢者が訪れて来られたそうだ。

一つのことに情熱を込めることの凄さを感じました。

世界中の著名人が、ハイボールを飲みに海を渡り、松山に来るなんて。。。

奇跡の店!日本の宝物!商いの原点!『サントリーバー露口』
最高でした。
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by bagzy | 2010-04-17 13:59